以下紹介文より
書籍タイトルにもある「侍」とは「男性看護師」のこと。
本書は、知名度の低い男性看護師も愛情を持って看護していることを知ってほしい、また全国の後輩たちに看護師の愛情を伝えたいという思いから、小倉南看護専門学校出身の侍4人が就職後数年をかけて執筆したものです。
「第1章 愛」「第2章 感謝」「第3章 仲間」「第4章 志」「第5章 幸せ」の5章から成り、著者らの経験、友人・患者さんとの思い出を基に綴った詩集です。偽りなく記された臨床現場の辛く悲しい現実を垣間見て、喉の奥がギュッと締め付けられながらも、患者さんやその家族への侍たちの愛情に胸が熱くなり、一詩一詩に引き込まれ夢中で読み進めていました。
本書からは侍同士の、そして侍と看護学校時代の恩師との絆の深さを強く感じることもできます。侍たちは立ち止まりそうになったとき、いつも仲間に鼓舞され、恩師に背中を押されて再び進み続けることができるそうです。
私たちは、看護師という職業を選んだのではない。
看護師という生き方を選んだのだ。
第4章のタイトル「志」をテーマに書かれた詩はこう始まります。生き方を選ぶ。この力強く芯のぶれない言葉を外に発信できる人が、果たしてどれ程いるでしょうか。しかし、侍たちも看護師を目指した当初からこのように思ってはいなかったそうです。これは看護学校で育んでもらった志だと彼らは言います。侍たちが侍となり、今も「現代に生きる侍」であり続けるその礎は、看護教員の方の熱心な指導・愛情により築かれたのだと知り心がふるえました。
看護学生、教員のみなさんに強くおすすめしたい一冊、手にとってみていただければと思います。
メディカ出版 様
侍が詩集に込めた思いを大事にして頂き、全国の方に薦めて下さり、本当にありがとうございました。
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